INCOMPLETE A PICTURE BOOK




彼は中島。


緒方が昔から仲のよかった男友達がそこにはいた。


「何で……」


なんでここにいるんだよ。


そういうことを言いたかったのに、声はカスカスで思ったより言葉は続かなかった。


「知らなかったか?俺、教育実習生なんだぜ」


正直知らなかった。


昔から仲のよかった友達。
中島も含め、高校時代の友達とはあれ以来連絡はとっていなかったから。


「……お前、記憶」


気まずそうな顔をされた。


「戻ったよ。全部」


少女を犠牲にして。


「そうか!よかったな!」


少女は辛い毎日を送るけどな。


「懐かしくなってな」


少女の思い出は苦しいものばかりかもしれない。


「そうか!隆也とかにも連絡してやれよ。心配してたぞ」


少女には心配してくれる人がいない。


「ああ、気が向いたらな」





緒方は何を言っても潤の事が頭から離れない。



これは……