体育館からはボールの跳ねる音が聞こえてきた。
――世界が違う
やっぱりそう思えた。
扉一枚を隔てた向こう側はとてつもなく光り輝くあたしとは違う世界だった。
汗すらも輝いて見える世界にまどかはいる。
まどかにあやまりにきたのに、足が一歩も動かなくなった。
「…………っ、」
情けない。
どれくらいの時間がたっただろう。
「……潤ちゃん?」
まどかの声が聞こえた。
さっきまで動かなかった足が嘘みたいにスムーズに動く。
「……っあ、」
足はスムーズに動いても、口は思うようには動いてくれなかった。
「どうしたの?」
見るとボールを持っている。
拾いに来たのだろうか?


