緒方はまだ戸惑っていた。 きっとこれから先の人生で潤のことを忘れることはできないだろう。 すべてを捨ててでも叶えたいと言っていた願いをあきらめたのだ。 緒方は忘れてはいけなかった。 でも潤は緒方を信じようとしてくれた。 利用しようとしただけの、欲にまみれた汚い俺を。 だから、俺は潤にもらったチャンスを無駄にしてはいけない。 だから……