「俺は失った場所の記憶を取り戻したい。そうしたら何かが変わる気がするんだ」 緒方がいつも抱えているのは恐怖。 無くなってしまった場所はぽっかりと穴を開けたままだ。 いつもどこかでその場所に何かが入るのを待っていた。 そこで思い出したのは、異世界の噂。 緒方は、保健医になった。