「……あなた、無理しないでください」 「大丈夫。それにどうしても弥太郎に絵本を残したい」 母はそれ以上何も言わなかった。 言えなかった。 とても楽しそうに言うあなたを誰が止められた? 誰も止められない。 それがわかったから母は何も言わずサポートし続けると心の奥で誓った。