空の後ろにあらわれたのは大きな扉。 とても、大きい。 見上げても上が見えない。 「そんなに見てたら首、もげるぞ」 緒方の言葉で我に返った潤は、しっかりと空を見た。 「……もう一度聞きます。叶う願いは一つだけ。それでもやりますか?」 本当にしつこい。 そして心なしか空の表情は重たい。