「母さん……」 そこにいたのは紛れもなく、生まれたばかりの弥太郎を抱く母と、 それをやさしい眼差しで見守る父の姿だった。 ――なつかしい 三人のまわりだけ、暖かいように見えた。 それだけで弥太郎は嬉しくなれる。 僕はちゃんと祝福されて生まれてきたんだ。 そう実感できたから。