そしてたぶんこの絵本は、弥太郎の父親が、弥太郎に向けて書いたものだ。 簡単にあたしたちが見ていいものではないはずだ。 「……いいの?」 「はい。見ていただくのが僕のお願いです」 ならば、その願い、叶えるよ。 できる範囲で。