「実は私には両親というものがいないんです」 狼を見つめながらくろずきんは話しはじめた。 「森に二人で入っていき、そのまま帰ってきませんでした」 こんな小さな子に、両親がいない。 残酷だ。 「わたしには友達もいません。だから、友達が欲しかったんです」