「いいよ。がんばるよ」 潤は空の言葉が気になって気になって仕方なかった。 だからすこしでも早くこの絵本を完成させたいのだ。 完璧に絵本の世界に入り込んでいるから、これが絵本であるという感覚はとてもじゃないがあるとはいえない。