INCOMPLETE A PICTURE BOOK




みんなが部活に行ったり、帰ったりして、学校内が静かになった頃。



潤は保健室に向かう。




「おお、今日も来たか」


「あたりまえ。早く叶えたいの。少しでも早く」




揺るぎない目に、緒方は一瞬で罪悪感にさいなまれる。


しかしそんなこともいってられない。



一度きりのチャンスなのだ。