そもそも佐竹くんのタイミングの悪さにはイラつきを覚えるくらいだ。
「後でなんか奢って貰お」
そう決心した。
そして、ついでに遊び心半分、マイペースな二人への復讐半分で美里ちゃんの紅茶に塩を、秋成くんのコーラにこしょうを少々いれて持ってった。
「はい」
なるべく無表情でやつらの前にグラスを置いた。
そして秋成くんが一口、
「ただいまぁ」
飲もうとしたところでお母様が、逃げてたお母様が帰ってきた。
「あっついわね…結、コーラ」
ふてぶてしく私に命令する。
「はいはい」
……補習の件から逆らえないけど。

