「やだなー、もしかしてあの事についてまだ怒ってるんですか?いいませんよー」 小馬鹿にしたように肩をすくめた佐竹くんと柚兄はやっぱりすごく不仲なよう。 「結、入るわよ」 「お邪魔します!」 もちろんマイペース兄弟たちはお構い無し。 おどおどしながら二人を見つめていると、結城兄が柚兄の肩に手をおいた。 それとともに空間には小さな舌打ちが響いて、なんとなく落ち着いた。 「結、今日はいいや。また今度しっかり話そうね」 にっこりと笑顔を張り付けたように笑う佐竹くん。 「はいっ」 怖いよ!