みんなどこがというように、遊山君を凝視する。 「遊山秋成。よろしく。」 声まで綺麗なんてずるいなぁ、なんと思っていると、 そう無愛想にあいさつした彼は美里ちゃんに向かって片手をあげた。 命知らずなっ! 端から見た私が冷や汗をかくような馴れ馴れしさだ。