「…先輩、」 「知ってる」 「まだ何も言ってません!」 「わかるよ、稚早の言いたいこと」 『俺も、好き』 耳元でささやかれた言葉にドキッとして、また顔が熱くなる感じがした。 先輩の、その手で触れてほしい。 その声でささやいてほしい。 あたしだけに。 これからもずっと…。 「大好き」 先輩の彼女に、あたしはなれたんだ。 END