口にしないのは失礼だと思って、ホットチョコレートを一口飲んでみる。 やっぱり甘い。 だけど俺は気づいてる。 これは彼女なりの愛情表現だと。 そして、考える。 今年はどうやって彼女の気持ちに応えようか、ということについて。 …結局、俺たちは怖がっているんだろうな。 終わらせたとしても、新しく一人で進む勇気なんて俺には――もちろん彼女にも、ない。 お互いにわかっている。 だからこんな関係を今まで続けているわけで。 でも、だからこそ俺は彼女との今の関係を終わらせようと思うんだ。