「帰ろう」 ほんの20分前とは違うこと。 自然に手を繋いだ。 「…そういえば、」 先輩が口を開いた。 「甘いの好きなんだけど、俺」 それが何を意味するのか、あたしはすぐにわかったから。 嬉しくなって、先輩の手を少しだけ強く握った。 ――――――――……… 2月14日。 学校中がピンク色に染まるはずの日。 だけど……あたしはお昼が過ぎてもまだ家にいた。