「稚早、俺と付き合ってくれる?」 「………はい」 どうしよう。 今確実に、先輩の目にはあたししか映ってないよね。 先輩がこの上なく愛しい。 『俺と付き合ってくれる?』 欲しかった言葉が先輩の声で、もう1度あたしの中に響く。 周りはオレンジ色を通り越して、少し薄暗くなっていたけど…… 先輩はキラキラしてるように見える。 交わしたキスがこんなに幸せだなんて。 今日、初めて知ったよ。