無事に夕食を作って2人で食べた。
片付けも終わらせてソファーでまったり。
ずっと気づいてたけど、さっきからリュウくんがそわそわしてる。
でも、あたしは何も言わずにテレビに向いていた。
「リンっ」
ついに痺れをきらしたリュウくんは、イラついた気持ちを隠さないままあたしを呼んだ。
あたしはテレビに向いたまま何?と返す。
「今日何の日かわかってるよねっ」
「えーと、何の日だっけ?」
「思い出さないと殺しちゃうよっ」
「ちゃんと覚えてるよ」
まだ殺されたくないもん。
さらっと怖いこと言うんだから、リュウくんは。
カバンの中からキレイにラッピングした小さな箱を取り出した。

