「だからね、監禁したらリュウくんはきっとあたしを殺しちゃうよ」 リュウくんはあたしが好きだから閉じ込めたくて、でもあたしが嫌いだから閉じ込めたら殺したくなる。 意味不明だけど、あたし達の間ではこんな矛盾は当たり前だ。 ね?と顔だけをリュウくんの方に向ける。 リュウくんは少し考えるような仕草をしてから「それもそうだね」と小さく言った。 納得してくれたみたい。 あたしは、監禁されて殺されることはない。 …しばらくは。