「監禁してもいい?」 それは突然だった。 彼・リュウくんのアパートであたしが夕食を作っていたとき。 後ろから抱きしめられて見えないけど、たぶんリュウくんは笑顔だったと思う。 「…何で監禁したいの?」 「リンが大好き過ぎて、監禁すれば毎日俺のそばにいるじゃん」 あたし危ないね、うん。 リュウくんは時々すごく怖いことを言う。 …でも、それに冷静に対応してるあたしの方が怖いのかな。