中には何とも暖かな雰囲気のする家具が置いてあり、少女が紅茶を飲みながら、ゆったりと椅子に座っていた。
「はじめまして。風峰、風神君だよね?来てくれてありがとう。」

其はとてもリアルで、夢とは思えなかった。
「君は、誰?これは、夢じゃないの?」
僕は確認する様に聞いた。
「・・・そうだったね。私の名前は水野水星。ちなみにこれは夢じゃない。現実(リアル)よ。」

リアルだとは思ったが、当然だった。
リアルなんだから。
「風神、貴方に、頼みがあるの。精霊を、私の双子の姉を助けて欲しいの---」