初夏、 学校の屋上。 フェンスに寄りかかり 校庭を眺めるのが 日課になってしまった。 蜜色の髪を風に預けながら、 視線で追うのはいつだって 彼女の背中。 如月 水穂 キサラギ ミズホ の背中。 俺は彼女が好きだ。 たぶん誰よりも。 たとえば明日、 地球が滅亡するとして、 たとえば俺が ただ1人を、 世界の終わりから救えるとしよう。 俺は迷わず 彼女を護りに走るだろう。