何日か経つと、本当にあの新しいお父さんは居なくなった。 お母さんは、暫くお酒を飲んで、泣きじゃくった。 「あんたが居るからよっ あんたのせいよっ」 そう言って、私に当たる日も少なくは無かった。 叩かれて、八つ当たりされて。 でも真夜中に、変な声を出すようなお母さんよりは、私にとってマシだった。