会いたいとおもえば、



暇…だなぁ…


バッグを何の気なしに漁ると

ぐちゃぐちゃになった
白い紙

  . . .
…アイツの…


ふと
あの喫茶店の事が蘇った。


アイツがこの紙を置いて出ていった時



微かに薬品の…
病院の独特の香りがした。



「ふぅん…
医者、ね」




金には困んなそうだな。



なんて

考える自分はやはり汚れているな。


ふっと自分を嘲笑う。



でも



絶対もう会いたくなんてない。



アイツだけは。