夕暮れの道を歩く。 辺りはもう薄暗くて 寒そうに身を屈めながら小走りで通りすぎていく人々。 化粧を濃くしすぎて清楚な服とは不似合いな女 ちょんまげにしてる子供 幸せそうに寄り添って歩く恋人たち。 僕は、それを眩しそうに眺めながらゆっくりと歩いていく。 僕以外の誰かが、こんな風に幸せそうなのを見ているのが僕は好きだったりする。 少しだけ気分が和らぐから。