『お腹の子が大事なんだから、寝てていいんだよ。今の仕事が落ち着くまでしばらく遅くなるよ。』 そう言った幸平は本当に素敵な旦那様だと思っていた。 頼もしく、優しいと。 ただ、私は家の中にずっとこもっていたせいか、幸平に何でも話がしたかったし、私をもっともっと大事にして欲しかった。 あんな事がなければあたしもっと幸平を愛せたはずなのに。 『お客さん、着きましたよ。』