「あの時は・・・すみませんでした。そして、ありがとうございました。」 「・・・・・あの時は、私も悪かったわ。ごめんなさい。でもありがとうって?」 龍のお母さんの口調が少し和らいでいてホッとした。 「あの時、龍のお母さんが厳しく言ってくれなかったら、私はずっと甘えていたと思うんです。ずっと自分は不幸な人間なんだって逃げてたと思うんです。」 「・・・・・・そう。じゃあ私からも言わせていただくわ。」 「え・・・?」