病室の前にはたくさん人が集まっている。龍の家族だろう。涙を流す人もいる。 でも、りなはただその人達を見つめるだけで、何も感じていなかった。考えることすらも出来ないでいたのだ。 原因は分からない。龍が女の子と一緒にいたからか、それとも龍が事故にあったのからなのか・・・。 「姉ちゃん。入ろう。」 「・・・・」 再びカナタは私の手を引いた。