「それとねぇ、あたしは雪穂(ユキホ)」

「わかったよ」

彼女は綺麗な顔を緩ませて、俺の頬にキスをする。

「もう二度とこんなイケメン拝めないかもしれないから、これだけ許して」

「ハハハ、お前何人男居る?」

「星の数程ですかねぇ」

「お前、いや、雪穂、俺に惚れてんだろ?」

明るく振る舞いながらも妙に寂しい顔をする雪穂の唇にキスをした。