でも聞こえたのは衝撃的なことで。


「山村さんが辛そうでーす」

「…っえ?」


わたし?


「んあ?山村、具合悪いのか?」

「へあ…え…」


ゆっくり顔を上げる。


「わっ、真っ赤じゃないか!汗までかいて!」


…これは冷や汗だ。
緊張して顔が赤くなったのであろう。


「保健室行け!」

「俺もいく。」

「…いや、何でだよ」

「俺朝言ったじゃん、熱あんの」

「…行って来い」

「「はい」」


かぶった。

けど私は柳瀬より先に席を立って
さっさと教室を出た。





柳瀬となんかいられるか。
いてたまるか。



「おい」