「そうでもありません」
「どういうことだ?」
「血族を感じとる気配の他に、能力を行使した後に残る体から汗とともに出る血の匂いがあるんです。それは地球上の人間には感知することは出来ません」
「それは風に飛ばされるだろ?」
「血の匂いはしつこく残ります。能力の使った後は特に分かりやすくなります」
一日経ったとしても残るというのならば、使うときには是が背でも注意しなければならない。
雪坂は鋭い目つきでかぎ分けている仕草を見せる。
数秒間かぎ続けて、感じ取ったようにいつもの表情に戻る。
「匂いと能力の把握は完了致しました」
「匂いを感じ取るだけで能力まで分かるのか?」
「全てというわけではありません。ですが、これだけ大きな力になってくると分かります」
人を一人殺すだけの力となると大きいというのか。
「匂いは犯人の近くにこれば分かるものなのか?」
「そういいたいところですが、集中しなければ見逃してしまう可能性があります」
「は?」
「所詮は後に残る匂いです。でも、わからないよりは収穫があると踏んでいます」
「そうだが」
もっと有能なものかと思ったけど、そこまで万能でもないところが別の星の者にしても限界はあるのだろうか。
「後は能力か、どんな能力があるんだ?」
「人を爆弾にできるというところでしょうかね」
「あの弾け方はやっぱりそうか」
「爆発条件はわかりませんが、当事者が人に触れて能力を発動させると爆弾になります」
「えらく危険な能力なんだな」
その能力があれば、軽い脅しぐらいはできるだろう。
「それくらいの大きな力になれば匂いも残ります」
「どんな匂いがするんだ?」
「特に異臭というわけではないんですが、血の匂いに近いんです」
「嫌な匂いだな」
「ふふ、もう慣れました」
ニヤリと怪しい笑みを浮かべながらこちらの目を見る。
毎回、引き込まれそうなその瞳が恐ろしく感じる。
目を見ると他人を自由に操るなんて能力があるのだろうか。
「どういうことだ?」
「血族を感じとる気配の他に、能力を行使した後に残る体から汗とともに出る血の匂いがあるんです。それは地球上の人間には感知することは出来ません」
「それは風に飛ばされるだろ?」
「血の匂いはしつこく残ります。能力の使った後は特に分かりやすくなります」
一日経ったとしても残るというのならば、使うときには是が背でも注意しなければならない。
雪坂は鋭い目つきでかぎ分けている仕草を見せる。
数秒間かぎ続けて、感じ取ったようにいつもの表情に戻る。
「匂いと能力の把握は完了致しました」
「匂いを感じ取るだけで能力まで分かるのか?」
「全てというわけではありません。ですが、これだけ大きな力になってくると分かります」
人を一人殺すだけの力となると大きいというのか。
「匂いは犯人の近くにこれば分かるものなのか?」
「そういいたいところですが、集中しなければ見逃してしまう可能性があります」
「は?」
「所詮は後に残る匂いです。でも、わからないよりは収穫があると踏んでいます」
「そうだが」
もっと有能なものかと思ったけど、そこまで万能でもないところが別の星の者にしても限界はあるのだろうか。
「後は能力か、どんな能力があるんだ?」
「人を爆弾にできるというところでしょうかね」
「あの弾け方はやっぱりそうか」
「爆発条件はわかりませんが、当事者が人に触れて能力を発動させると爆弾になります」
「えらく危険な能力なんだな」
その能力があれば、軽い脅しぐらいはできるだろう。
「それくらいの大きな力になれば匂いも残ります」
「どんな匂いがするんだ?」
「特に異臭というわけではないんですが、血の匂いに近いんです」
「嫌な匂いだな」
「ふふ、もう慣れました」
ニヤリと怪しい笑みを浮かべながらこちらの目を見る。
毎回、引き込まれそうなその瞳が恐ろしく感じる。
目を見ると他人を自由に操るなんて能力があるのだろうか。

