空の竜〜リュウに選ばれし者たち〜


大ちゃんは、わたしを落ち着かせ、肘を机につきながら続ける。



「いまだに、わからんのやけど。
 リュウの言ってた、あいつって、結局、誰のことやったん?」



わたしは、鼻水をすすりながら、答えた。




「たぶん・・・・・・おじいちゃん?」


「う~わ! や、やるな。優子さん」





大ちゃんが、引きつったような顔で答えた。


それを聞いて、わたしはクスッと笑ってしまった。




「ほんとだね。やるね。優子さん・・・・・・」





ん?

なんだか不思議。


優子さんって、名前で呼んだ瞬間。

とても、胸が温かい。



親近感みたいな・・・・・・?





そう。

優子さんは、好きな人と今一緒にいるんだよね。




それが、素直に嬉しい。




だってわたしも。

ずっと一緒にいたいって思える人がいる。




だから、優子さん。


優子さんの気持ちが、わかる。




これがよかったんだよね?

おばあちゃん。