わたしは、自分の口をバッとふさぐ。
もれだしそうな自分の声を必死に抑える。
リュウと、若いころの姿をしたおばあちゃん。
ならんで、見つめ合ったまま手をつなぐ。
また・・・・・・。
風が、吹いた。
「おば・・・・・・」
2人はいなくなった。
呆然となりながら、空だけが目に入ってくる。
青々とした空に、一筋の白い線。
スッと現れたみたいだった。
いつかに見た時より、どこかゆるやかに・・・・・・。
縦に伸びた雲が薄くなりながら、遠くへいく。
『竜が雲になって会いに来てくれたんやで』
わたしと大ちゃんは、何にも言わず。
その姿を見送った。

