空の竜〜リュウに選ばれし者たち〜



その話に、わたしは体がカチンと固まっていった。

怖くて怖くてたまらない。

もう、聞いていたくない。


わたしの茫然としている顔をおばあちゃんは見ないまま。

楽しげに続ける。
 



「俺の女に、ならへんかってな。一目ぼれしてん。お互いな」




おばあちゃんの話を止めさせたかった。


だけど、止めたら、いけない・・・・・・。


わたしは唾を飲み込んで、おばあちゃんのそばに黙って座った。






「ずっと、好きやった。ずっとなあ。純もやろ?」



「え・・・・・・?」



「あかんで、はよ。伝えとかな、言える時に言っとかなな」




おばあちゃんは、やっぱり



それまで見てきたどんなおばあちゃんともちがう



やわらかな笑みで、わたしの顔を見つめた。