「なんやねん。あいつ・・・」
大ちゃんは、消えてしまったリュウに、どぎまぎしたように声をもらした。
『一応。儂なりの礼はしたやろ? お前の一番の願望はかなえたで』
姿はないけれど、リュウの声だけが答えてきた。
「どこがや!?」
大ちゃんはすかさず、見えないリュウに全力でそう言い返した。
リュウの声は、それ以上、聞こえてこなかった。
いつも通りの山。
ゴミも片付いてきた、本来の山。
元通り。
リュウは、やっぱり、人、じゃなかった。
ドキと、胸がはねて、わたしは大ちゃんのすそをひっぱる。
「連れてくって、どこに、かな?」

