『あとは、優子にきいとけ。俺を選んだら、連れていくって、それだけや。頼んだで』 リュウは、そう言って、少し切なげに笑った。 すううっと、姿が遠のいていく。 木に溶けて消えていくような、 ただ消えるわけじゃない。 この山に、溶けていくように、リュウは、姿を消しそう。 「待って・・・! まだ聞きたいことが・・・ッ!」 もう、リュウの姿はどこにもない。