空の竜〜リュウに選ばれし者たち〜




大ちゃんに、目じりを拭われるまで、気づかなかったけど…。



わたしは、勝手に涙が流れてた…。





「だ、大丈夫だよ。だって、リュウのせいだし・・・ね」




わたしは、少し緊張しながら、そう言った。





「無理、すんな…。いや、させてんのか。

 俺はっ!! なんってことしたんや!!」




―だあああ!!



と言いながら、大ちゃんは、わたしに背中を向ける。



そして、いつもの早口で独り言のように、話し出した。






「最悪や! 最低やん! さっきまでうろ覚えな感じやってんけど!

 全ッぶ! 思い出してしもうた!

 ていうか、全部、俺がしたことやん!! リュウのせいやて?

 違う、やん?! いや、こいつのせいやろうけど!!

 だあああ!! なんで俺は!! 好きやからって、これはないわ!!」



「大ちゃ…」




今、なんか…。



好きって・・・


ん?


気のせい?





「・・・ちがうで?」




大ちゃんは、ぴたりと冷静な顔をして。

くるりとまたわたしに向き直り言った。