空の竜〜リュウに選ばれし者たち〜



ちがう。



浮いてるんだ。





『あさましいなあ。これが、お前の本音や・・・』





リュウの方を見ると、


なぜか


わたしは、リュウを少し見下ろしている。





ああ。本当に、浮いてるんだ。


浮かされてる。


大ちゃんは・・・・・・


顔を下に向けて、少しも動かない。


表情も見えないけど



大ちゃんの動き


ぴたりと止まって・・・・・・



立ったまま、意識がないような・・・?





そんな大ちゃんに、


リュウは、勝ち誇ったような顔をして、笑っていた。







なにが・・・・・・



おかしいの?





無性に、腹が立ってきたとき。






リュウは、ちらりとわたしの方を見上げた。



眉毛をさげて、罰の悪そうな顔・・・・・・。



今にも、謝りそうな・・・・・・






そんな顔・・・




ずるい・・・・・・