空の竜〜リュウに選ばれし者たち〜



頭が、まっしろ…。


目を見開くわたし。


ただ。


大ちゃんの名前を呼んだけ。



心配、だったから・・・。



大ちゃんの名前を呼んだら…



なんでもあらへんって、言ってもらえるって、思ってた…。




わたし今・・・・・・・!



大ちゃんに、キスされてる・・・!?






後頭部をつかまれて、強く…



わたしを力強く動かせない・・・



・・・・




大ちゃん・・・ッ!?







「ん!! んん!!」






息が苦しくなって、ようやく、やめてって。



抗議した声・・・・・・。



ただ、唇からもれる



息に変わるだけ…。




どうしようも出来ない・・・




わたしはひたすら



耐えるように、目を閉じるしかなかった。








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