空の竜〜リュウに選ばれし者たち〜


「ええ加減にせぇよ?」


大ちゃんは、目が据わったようにリュウをにらみつけて言った。



めったに見れない



大ちゃんのこんな顔っ



ふざけて怒ったふりはあっても…。



本気っぽいのは、なかなか、ない…。


ドキ…ドキ


心配してるはずなのに、どこか、うわついてしまう…。





『儂に、手ぇあげたな?』





その声に今度は、確実



ギクッとするわたし。



リュウも目をすわらせる。


ヒヤヒヤ。


わたしは、大ちゃんをみてリュウを見る…



ふ、雰囲気が悪い!


ど、どうしよう。




リュウは、切れ長の少しつりあがった薄い青い目をさらに細めて……



大ちゃんをにらみつけ…

大ちゃんも



ばチばチ!



って、音が弾け飛んで聞こえてくるみたいに、二人はにらみあってる。




『人ごときが、儂に勝てる思うとること自体、間違いや…………』








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