空の竜〜リュウに選ばれし者たち〜

リュウは、わたしの前にすぅっと近づく。



え!?



浮いてる?!



今、歩いてなかったような…?!




わたしは、無意識に、側にいる大ちゃんの袖を、ぎゅっとつかんだ。




これは…

本当に…

本当のこと?



けれど…



大ちゃんの袖を、

ちょっと

つかんでるだけで


ほっとする。



うん。



大丈夫。





つかんでる安心感かな?



だから、逃げようともせずに、黙って立って



リュウの前にいると…。




リュウは、わたしの肩に、ぽんと片手をおいて触った。





あ、さわられた…。



触れるんだね。




ん!?



触れないと、怖いし!?



幽霊だったら、困るし?!



なんて、奇想天外なことを考えるわたし。






わたしは、リュウの顔をおそるおそる見上げ、様子をうかがう。




大ちゃんは、十分

わたしより大きいけど



リュウの方がちょっと背が高い。



リュウは、真面目な顔からいっぺん…



にこっと、はにかむように笑った。







『…俺の女にならへんか?』