横にいる大ちゃんに、気づかれるわけないのに
心臓の音が、誰に向けてなんか
わかるはずないのに…
だけど、大ちゃんに、聞かれたと思うと
よくわかんないけど、恥ずかしい。
それに…。
リュウ…?
リュウってあの竜…?
おばあちゃんがよく言う…?
『そや! お前たちのことも、よう知っとる! それでやな…』
ドキッ。
今、なんだか。
心の中で考えたことに、返事をした…?
まさか、ね?
リュウ…?
は、また真剣な表情になる。
大事な話をしようとしてるみたい…。
これ以上、大事な話があるの?
わたしにとっては、今。
こっちの方が…
大事で
すごいことだと思うけど…。
『あんなぁ…』
また、言うのをためらってる?
なんだろう…?
ドキドキ。
黙って続きを待っていると…

