小倉純、高校一年生! なんと今年から、わたしは一人暮らしだったおばあちゃんの家で一緒に住んでいる。 どうしても、こののどかな町がよくて、高校をこっちに受験した。 そして季節はもう、冬。 こっちは空気が澄んでいるせいか、肌を突き刺すような寒さ。 「純、はよ、行くで」 家の外から、いつものように、大ちゃんの声。 大ちゃんも同じ高校、同じクラス。 「おはよう、大ちゃん」 「ん」 .