空の竜〜リュウに選ばれし者たち〜

「恐ろしくきれいじゃぞ。早く、見えるようになれや」



おばあちゃんは、わたしのそばに正座して座ると言った。


おばあちゃんは、竜の姿が見えるらしい･･････
。


本当かなぁ？




「それって、役に立ってくれるの？」



わたしは、お茶をぐびっと、飲みほして聞いた。


すると、おばあちゃんは、おかわりを持ってきてくれていて、からになったコップに、またなみなみと注いだ。




「何にもならん。純が呼びかけにこたえへんかぎりなあ」



くつくつとおばあちゃんは、笑った。