「ありがとうっ。大…くん?」



おそるおそる

あてずっぽに、くん付けをしたら、意外に勇気がいった。



「くんなんていらんで。大か、ちゃんづけしてくれ」



え?


ちゃん?


ってことは!



「やっぱり、女の子なの?!」



わたしは思ったことを、自然と口から出した。




「ぶはっ。男やって!
 純っておもろいなぁ!」



大ちゃんは、がははと豪快に笑って言った。



そっか。


本人から聞いて、ようやく納得したわたし。



だけど、はっきり。


間違えちゃったな…。



怒ってないかな?