切れ長の目がじっとわたしを見てる・・・・・・。


胸が小さく、飛び跳ねた。




「もう、帰りな。雨、降るよ」



彼は、夕日の方をすっと指差して言った。


あれ?


さっきまでなかったのに・・・・・・。


薄暗さを暗示する、黒い雲が空にきている。



「え…えぇ?」



山の移り変わる天気。


こんな高い場所から、同じ目線で見ると、少しこわい・・・・・・。