あの日から私は可笑しい。


数馬とうまく目を合わせられない。



そんな私に瑠璃さんは気付いたようだ。



「あずみ恋愛も大切たけど、仕事は別だから、


いい加減な気持ちじゃやれないからね。」



瑠璃さんの言う通り、私は自分で望んでこの仕事をうけたのだから。



数馬の家に来て、1ヶ月以上になる。



瑠璃さんには少しだけ誉められるようにもなった。



でも歩く事に集中し過ぎて笑顔になれない。



鏡の前で笑顔の練習。



後ろから鏡を覗く数馬。



「面白い顔だな。」



数馬が私の頬っぺたを摘む。



「痛い何するのよ。」



数馬は鏡の中の私を見て大笑いしてる。



数馬ひどい。と言おうとしたら、



後ろから抱き締められた。


私の顔は多分真っ赤だ。