「あずみ自分に自信もって、モデルは誰もがなれるものじゃないんだからね。


あずみにはその力があるから、頑張ってやろうな。」


数馬は優しい。



私がどんな嫌な顔をして数馬を拒んでも、



その優しい顔で甘い言葉で、私の中に入って来る。



鏡の中の私と目が合う。



じっと私を見つめる数馬。


「あずみ好きだよ。」



肩にかかる数馬の吐息。



あっと思った瞬間、数馬が私の首筋にキスをする。



体中に熱いものが走る。



嫌なものではない。



ぞくぞくってした。



拒めない。



私は目を閉じた。



数馬の唇が私の唇を塞ぐ。


私は数馬を好きになってしまったの?



数馬の熱い思いが伝わって来る。



私はその思いを感じるかのように、



数馬の背中に自分から手を回し、数馬を抱き締めていた。