数馬が、「何俺の話でもしてたのか?」



顔をにやつかせ部屋に入って来た。



美香は笑顔で、「うんそうだよ。佐伯君にあずみ愛されて幸せだなぁって。」



そんな事言ってません!



数馬は本気なの?



今さらなんだけど、私が京一の事忘れられないでいるのも知っている。



なのに数馬は本気で私を好きなの?



見返りのない恋なんて辛すぎるよ。



私が京一を思って、京一を思う私を数馬が思って。



これじゃいつまでも交じわらないね。



ぐるぐるといつまでも回ってる。



誰かが止まらなきゃ、いつまでもメリーゴーランドのように回り続ける。



私は止まれるのかな?